ナツキの雑記

思ったことをつらつら書いてます。

君のモテ期を忘れない

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誰の人生にも3回、モテ期があるという。私にモテ期…あったかな…?

 

子のモテ期は0歳のころに一度あった。

子が0歳だったころ、「ファンなの!」という女の子がいた。名前は、あいちゃん(仮名)。2つ上のクラスの、おねえちゃんだ。

当時、子のクラス担任だった先生が「ファンだっていう女の子がいるんですよ!」と教えてくれた。

話を聞いてみると、あいちゃんは、子の「ぷにぷにしたところ」が好きらしい。

子を見かけると必ず走り寄って抱きしめる。そのまま、自分のクラスへ移動しようとしたこともある。お遊戯会でも、子のすぐ隣の席をキープする。さらに話を聞くと、お気に入りのぬいぐるみに子の名前をつけているらしい。まじっすか!

その話が事実かどうか知りたくて、噂の女の子・あいちゃんのママに直接聞いてみた。あいちゃんのママは「そうなんですよ〜。犬のぬいぐるみの名前が◯◯くん(子の名前)になってます。あとね、この間の遠足の写真、◯◯くんのも買ってっていうから、買っちゃいました!」と笑いながら教えてくれた。

ひえええ。「いいんですか、うちの子の写真なんて!」と動揺したら、さらに爆笑されてしまった。

 

あれから3年。子は成長し、ぷにぷというより、がっしりとした体つきになった。そのせいか、あいちゃんの情熱も冷めたようで、今では当時ほど「べったり」ではないものの、子の顔を見れば「◯◯くーん!」と手を振ってくれる。「手は洗った?」「ズボンがずれてるよ!」など、適度に子の世話を焼いてくれる。

私の顔をみたら、うれしそうに「◯◯くんのママー!!」と声をかけてくれる。帰り道だと「ねぇねぇ、一緒に帰ろうよ!」と言ってくれる。好きな食べ物は桃、好きな色はオレンジ。年末にインコを飼い始めたのだと話してくれた。

 

4月になったら、あいちゃんは小学生になる。私立の小学校へ行くのだと、あいちゃんのママが言っていた。

「さみしくなりますね」と、あいちゃんママと話していたら、あいちゃんは「大丈夫だよ、会いに来るから!」と言ってくれた。そうだね、会おうと思えばいつだって会えるよね。

 

卒園間近になり、ふと、あいちゃんは「子のファン」だったことを覚えているかどうか気になった。ひょっとしたら、もう忘れているかもしれない。非常に勢いのある一時的な情熱だった。子は0歳だったので、絶対覚えてない。

 

いつか、子が「モテない〜」とか言い出す年ごろになったら、あいちゃんという情熱的なファンがいたことを話そうと思っている。世話だけじゃなくて、君の名前をつけたぬいぐるみ(いぬ)もいたらしいぞ!と。子は「ええ〜!」って顔して、否定するんだろうな。

私は、忘れないようにしよう。