「駅から徒歩5分」には罠がある
帰り道、電車に乗っていたら、すぐ後ろにいた2人組みの女子高生の会話が聞こえた。
「この間さ、ライブに行ったんだよね。初めてのところだから、地図見て行ったの。駅から徒歩5分って書いてあるから10分くらい前に着くようにしたのね。そしたらさ、駅ん中がめちゃ広くて!超困ってたら遅刻した(笑)」
「えー、それやばい。駅から徒歩5分って、わりと罠だよね」
頑張って思い出しながら2人の会話を書き起こしてみたけれど、だいたいこんな感じだった。「地図」というのは、おそらくGoogle Mapか何かだと思われる。
あ〜、わかる。わかりすぎる。女子高生2人組みを背に頷いた。
「駅から徒歩5分」というので気楽に来てみたら、駅構内がダンジョンだったパターンはわりとよくあることなんじゃないかと思っている。「駅から徒歩5分」の罠。
上京したばかりのころ、六本木駅でその洗礼を受けた。
「駅から徒歩5分」というので、10分くらい前に六本木駅に着くように移動した。ところが、エスカレーターを乗り継いでも乗り継いでも、なかなかたどり着かない地上。「やばい、ちょっと急ごう」と足早にエスカレーターをのぼり始めてみるけれど、次第に息が切れて、自衛隊時代の行軍をうっすら思い出す。そうか、あれは山だったのか。…じゃなくて、六本木駅が深すぎるし、遠すぎるよ!!
今では「駅から徒歩5分」の言葉に踊らされることは少なくなったけれど、それでも時々「駅構内での滞在時間」を見誤る。大阪に住んでいたときは、あまりなかった気がする。この現象は東京だけ?
そういえば、昨日も今日も駅構内でさまよっていた。西新宿駅。地図や案内板にしたがって地上へ出たはずなのに「ここどこ…?」となった。帰りも地上からの入り口がわからず、Google Mapを片手にうろうろさまよった。自分の足元(地下)に西新宿駅が広がっていることはわかっているのに!入り口がわからんのや!!
西新宿駅がわからなくなってしまって、歩き回った…Google Map使ってたのに…。最終的にお巡りさんの力で解決する。
— なつきえふえむ (@natukiFM) 2016, 3月 8
と、タイトルの「駅から徒歩5分」とはまったく関係ない話での〆。