めでたい土曜日
友だちの結婚式二次会だった。
会場に入ってすぐに、「飲み会の延長だと思って!」という言葉を信じた自分を後悔することになる。みんなフォーマル!! 念のために…と着ていった黒のジャケットが唯一の助けだった。
この日、白いドレスを着た彼女はとてもキレイだった。幸せそうだった。旦那様と一緒に挨拶している姿をみて、少し泣きそうになった。他所様の幸せは、本当にいいもんだ。
少し前までは、結婚式で絶対に泣かなかった。もちろん、お祝いしたい気持ちはある。
結婚してから、式で泣くようになった。自分の大好きな人が、自分以外のたくさんの人にお祝いされている姿を見て、ああ本当におめでとう…となって気づいたら泣いていたりする。
二次会が終わって。家に帰ってから夫にこのことを話したら「人として、成長したってことだよ」と言われた。
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この日、沖縄からお久しぶりな男友だちも来るというので、早めに行って近くのカフェで茶をしばきながらダラダラしていた。
仕事の話、友だちの話、今ハマっている話題。いろいろ話したけど、大半は彼の恋愛話だった。
彼の恋愛話は、私にとって超愉快。聞いていて飽きないし、いつも「そうきたかー!」「そういったかー!!」「そうなったのかー!!!」となる。奇想天外、四捨五入。
素敵な二次会だったし、毎度のことながら満足な恋愛話を聞けたし、前日の飲みで失ったバッグも取り戻せたし(三軒目に行ったスナックのママが預かっていてくれた)、めでたい土曜日だった。