母が「セーラームーン」を否定する理由
すんごい行きたい。めちゃくちゃ行きたい。
けれど、この期間中の予定がどうなるかわからず、前売り券に手を出せない。歯がゆい。こんな目の前に、これほど行きたい展示会があるというのに!
-----
ここ最近、「美少女戦士セーラームーン20周年プロジェクト」の影響もあって、セーラームーン熱が再燃している。こそこそと完全版コミックも買い集めている。
「セーラームーン」は「なかよし」で読んでいた。「戦うヒロインがたくさんいる」「“守護星”“惑星”といったワード」にドキドキし、夢中になっていた。
でも、母親はいい顔をしなかった。
「自分で“美少女”とか言ってるの、変やと思うわ〜」「スカートが短すぎんねん」「あんなん変身ちゃうわ。バレるやろ」と言い、否定的だった。オモチャもコミックスも「本誌で読んでるから買わんでええ」と買ってくれなかった。代わりに…というほどではないけれど、母親が勧めていたコミックスは「寄生獣」や、諸星大二郎の短編集だった。
なんで「セーラームーン」にいい顔をしない? 後々になって知ったのは、母親にとって「少し卑猥な印象があったから」という。
スカートは短いし、キスシーンあるし(ほっぺにチューじゃない)、変身シーン…などなど。
ええー!子ども(小学生)に「寄生獣」を読ませておいて!? 諸星大二郎の短編集をばんばん見せておいて!?
こっちのほうがトラウマ率高いよ!!
今では当時ほど否定しなくなったけれど、それでも母親は「作者はポルシェに乗っているらしい」とか言い始めたりする。卑猥云々じゃなくて、作者に対するただの妬みだった。