「竜の学校は山の上」「竜のかわいい七つの子」「ひきだしにテラリウム」読んだよ
■やっと読めた…
買ったはいいものの、あれやこれやしていて読めていなかった九井諒子作品集をやっとこさコンプリート!イエーイ。
■個人的には…
話題の「竜のかわいい七つの子」ももちろんよかったですが、私は「竜の学校は山の上」が好きだなぁと。日常に+αした、ちょっと不思議物語。なんというか、ちょっとしたSF小説を読んでるみたいな気分になりました。ドラクエちっくなものもあれば、メルヘン ちっくなものもある。全体的に、アンハッピーな感じではなかったです。
絵はかっちりしたタッチと、漫画らしいラフなタッチのものの2種類あり、お話の雰囲気にあわせて描き分けているようでした。絵の構図 がとてもきれい!とくに「代紺山の嫁探し」という話の絵が好き!もういっそ色とか入れてほしい!!となると、もはや画集になっちゃいますけどねwでも「通学天使」もわりと好きだなぁ。空を飛ぶ感じと、ちょっと切ない感じがよかったです。
3冊読み終えたときの感想はというと「この人、ゲーム好きなんだろうな…」「美術部にこんな人いた気がする」「…巻数が進むごとに、ちょっと勢いがおさまってきてる…?」という感じ。
あと、個人的には…ですが。そもそも、この3冊は市川春子の「虫と歌」のような雰囲気をイメージして購入したんです!でも、ちょっと毛色が違ったかな…。あちらのほうががっちりしっかり、どっぷり深く描かれている分、こちらはちょいライトな感じ。だからか、読んでいて「もう少し掘り下げてほしかったかなぁ」「なんでここで終わらせたんだろう?」と思うところがちらほらありました。まぁ、そのへんは好みによるところかもしれないのですが。
でもでも!しつこいようですが、絵はすごーく好みです!オフィシャルサイトへ行って、いろいろ見たくなっちゃうくらい。たぶん、次巻が出たら買うんだろうなぁとおもいます。
■そういえば
短篇集というと、私の中で思い出されるのが谷川史子。リレー方式で主人公が変わるのが、当時(たぶん小学生)の私には衝撃的だったんだよなぁと。
そういえば最近、日常生活にちょっとした不思議要素を加えた感じの漫画をよく見かけるような気がするんですが…。気のせいですかね?